理化学検査(添加物及び重金属類検査 等)
食品添加物には保存料、甘味料、着色料、香料等があり、食品の品質保持等を目的に使用されています。食品添加物には、過剰摂取による健康への影響のおそれがないように食品添加物の品目によって用いることができる食品が区別され、食品の種類によって使用できる量が食品衛生法によって定められています。
また、自然環境中には様々な微量の金属が存在しています。そのため、野菜や果実など自然環境中より生産される食品にも同様に微量の重金属が存在しています。その中には銅や亜鉛のように人にとって必須元素もありますが、毒性が強く蓄積性のあるものは、その過剰な摂取が人体に悪影響を及ぼすものもあり、カドミウムや鉛、水銀、ヒ素に関して食品衛生法により規格基準が定められています。
油脂で処理した食品や油脂分を多く含む食品については規格基準や製造・取扱いに関する指導要領が定められています。これは、時間の経過とともに油が酸化され食品の劣化につながり、人の健康を損なうおそれがあるためです。賞味期限の設定や品質管理をする上で、油脂の劣化を評価するために理化学的指標となる「酸価」「過酸化物価」を検査することも重要な点の一つです。
検査関連
- 食品添加物
- 重金属類
- 酸価、過酸化物価